NFTアート作品のデジタルデーター化

リアルアート・デジタルアートをNFTアートに変換してあなたの著作物として販売するには。

ここでは、実際のアート作品をNFTアート(デジタルデーター)にする方法をお話しします。キャンバスやペーパーに様々な画材で描かれた2D作品をデジタルデーターに変換する方法は大きく分けて2種類です。

1、デジタルカメラによる撮影。

  作品の大きさや色合いによりデジタルカメラの設定、照明バランスなど非常に専門性の高い撮影技術が必要です。

同じ画素数でも、画質はさまざま

画素数が同じスマートフォンと一眼レフカメラで同じ被写体を撮っても同じように写りません。それは、レンズの違いなど多くの要因がありますが、最大の要因としてセンサーのサイズや仕組みの違いがあげられます。画素は画像の細かさを定義しているだけで、その質は保証されていません。あえて1千万画素台にした高級カメラがある一方、格安スマホのカメラでも一千万画素を超えるものが多くあります。この場合、当然ながら画質は高級カメラが大きく上回ります。どう1ピクセルがつくられるかが画素の多さよりも画質に大きく影響します。

2、デジタルスキャナーによるスキャニング。

  高解像度デジタル3Dスキャナーによるデジタル化。彫刻オブジェ、油絵などの表面に凹凸のある作品用の高解像度3Dスキャナーもある。

ギガピクセル・アートスキャナー(ギガピクセル・アートスキャナ 最大120億画素 1ショット6.74億画素)

 縦方向は最大2m、横方向はレールを継ぎ足し伸ばすことができます。(弊社内では、最大4m まで対応可)また、作品の持ち運びが難しい場合は、現地でスキャナを組み立てて作業することも可能です。非接触でのスキャニング、また紫外線がカットされたLED ライトを使用いたしますので、作品を傷めることもありません。センサーと一緒に光源が移動するため、作品に光を均一に当てることができます。そのため大きな作品でもムラのないデジタル化が可能です。また、ライティングの設定により、金や銀の光沢をコントロールしたり、影の付け方を微調整し、どの程度の立体感を出すか調節することができます。大きな作品も直接スキャンして高解像度のデータを作ることもできますので、販売したNFTアートを2次利用する際の高解像度データが必要な案件にも適しています。

 現物の代わりを目的にした4K出力や、ディスプレイ上でも現物に迫る鑑賞体験を実現する目的にも対応するデーター化技術は、作品の情報を正確に多くデジタル化する必要があります。また、将来継続して利用できる画像品質も想定しなくてはいけません。作品の持つ情報は、「解像度」「質感」「色」の3つの要素に分けて考え、作品や用途に適したデジタル化であるか検討する必要があります。

「解像度」について

原寸400dpi前後の解像度が一般的なデジタルアーカイブの指標になっていますが、Googleアートプロジェクトによる六曲屏風を70億画素(推定900dpi程度)で撮影した事例をはじめ、ギガピクセルと呼ばれる億画素単位のデジタルアーカイブが増えてきています。

ディテールを余すところなくデジタルに移す際の解像度は高ければ高いほど良いですが、素材や筆致の再現や研究利用を考えると少なくとも600dpi以上必要と考えます。また、その解像度の中にどれだけディテールを含んでいるかも重要なポイントになります。2次利用する場合も解像度が高い方が再現性も良くなります。

 

「質感」について

平面にある立体感をデジタル化する

一見平面な絵画のなかにも、素材や筆致が生み出す立体感が含まれています。胡粉や油絵の具の凹凸感や、和紙やキャンバスの素材感など、質感を適切に取り込む事で存在感やリアリティを封じ込めたデジタル化が可能になります。
デジタル画像は平面情報のため、質感をどのような形でデジタル化するかという事がポイントになってきます。また、美術撮影の基本であるムラなく光が均一に当たっており、色飛びや潰れがない事も全体の質感を整えるポイントになります。

「色」について

正しい色でデジタル化を行う事は必須事項

複製やweb閲覧、研究や資料どの側面から考えても、色の正しさが重要なのは言うまでもありません。
色の正確さはΔE(デルターイー)という値で数値化でき、数値が小さいほど比較対象と近い色になります。デジタル化の色精度は数百の色を比較したΔEの平均値で判断し、3以下がおおよその目安となります。ギガピクセル・アートスキャナの場合、平均1.7以下になるよう厳密に管理され、出張スキャニングの際もこの品質で調整しています。

ΔEの不確かさ、数値のマジックを考慮する。

ΔEは数値で指標があるため、品質管理に使い易い反面、数値の読み方や出し方によって、誇張する事も可能です。
また、同じΔE=2でも黄色では色の区別が付かず、グレーでは別の色に見えるといった規格そのものの不確かさもあります。
例えば、ギガピクセル・アートスキャナの場合、チャート計測のデルタEの平均値は1.5前後ですが、ΔE2000で計算した場合1以下になり、数値を低めに伝える事もできます。また、平均値が低くても色によってはΔE=5を超える箇所もあります。様々な側面から検討し、数値を利用しつつもそれに惑わされず品質定義する事も重要なポイントになります。

※同じΔEが2でも黄色は色の差を感じないが、グレーでは色の違いを感じる。

ΔEの不確かさ、数値のマジックを考慮する。 ΔEの不確かさ、数値のマジックを考慮する。

ΔEの不確かさ、数値のマジックを考慮する。 ΔEの不確かさ、数値のマジックを考慮する。

ドラムスキャナー SG-8060P MarkⅡ 

フォトグラファーのニーズに対応、ドラム式でネガ・ポジフィルムなど を高精細スキャン 

デジタルカメラの普及で過去のフィルム作品のや印画紙などの材料が枯渇し、製版機器メーカーもドラムスキャナの製造中止を発表するなど、デジタル化の波は止まりません。そんな中、当社では製版機器メーカーへ個別発注して最新のドラムスキャナを導入、フィルムや印画紙からのデジタルデーター化も対応できます。

 

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